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放屁婆

2011/03/05 Sat 10:24

    放屁
まずは↓こちらの動画を御覧下さい。


過去に様々な放屁を聞いて来ましたが、これほどまでに奇怪な放屁は初めて聞きました。
彼は恐らく尻の穴の中にカエルを詰めているのでしょう。
もしくは重度のノイローゼです。

********************************************************

さて、僕は屁をこく瞬間に変なポーズをとるおばちゃんを知ってます。
そのおばちゃんは、僕の地元の古臭い商店街にある帽子屋のおばちゃんで、当時60才くらいでしたから、今はもうとっくに鬼籍であろうと思われ、まずは薮から棒に御冥福をお祈り致します。

そんな帽子屋のおばちゃん。
元々がおっちょこちょいの性格からでしょうか、商店街では人気者のおばちゃんで、自転車屋のおっさんなんかは、いつもそのおばちゃんの醜いギャグを見ては、

「吉本からスカウトが来るぞ」

などと、誠もって耳を塞ぎたくなるような恥ずかしいコメントを平気で発しておりました。

おばちゃんのギャグというのは大概が寛平のギャグでして、商店街で擦れ違う人々に、いきなり「アメマ~」などと挨拶したりするといった程度のものです(おばちゃんの吉本ギャグは、恥ずかしくて恥ずかしくて泣きたくなってしょうがなく、思い出したくもありませんから省かせて頂きます)。

日頃はそんな吉本のギャグばかりをやっていたおばちゃんでしたが、しかしそんな彼女にもモチネタはございました。

そう、それが、

「屁をこきながらポーズする」

といった自虐ネタです。

これには、お笑いのセンスにうるさかった僕たちも腹を抱えて笑いました。

商店街を歩いているおばちゃんは放屁の寸前にピタリと足を止めます。
そして、まるでマネキン人形のように一点を見つめたまま、なにやら両手を上げたりしてヒョイッとポーズを決めると、その瞬間、おばちゃんの尻から「ヴィヴィヴィ~」っといった奇怪なラッパ音が鳴り出すのです。
そして放屁を終えたおばちゃんは、何事もなかったかのように普通に戻ると、またスタスタと歩き出すのです。

おばちゃんは、このギャグをどこでもおかまい無しにやらかしました。
商店街ではもちろんの事、バス停でも、接骨院の待合室でも、スーパーの鮮魚売場でも、放屁したくなったらいつでもどこでも誰がいようとおかまいなしにやらかしました。

ある時など、商店街の帽子屋の前で客と雑談していたおばちゃんは、客が話しをしている最中にいきなりピタッと停止したかと思えば、素早く天井を斜めに見上げ、まるで水泳選手がプールに飛び込むようなポーズをして尻をおもいきり突き出すと、「パフっ!」と透き通った音色の放屁をヤらかしたのです。
それを目の当りにした僕達は、アーケードの床にひっくり返って爆笑しました(小森は少しおしっこをちびりました)。
この時、なにがおもしろかったかって、その客(おばさん)です。
恐らくその客は、そのおばちゃんの奇怪な癖を知らなかったのでありましょう、おばちゃんが話しの最中にピタッと止まった瞬間、「えっ?」と驚いた表情でおばちゃんを見つめ、おばちゃんがパッ!とポーズを取った瞬間に、怯えながら後退り、そして「パフっ!」と放屁した瞬間、「あらっ!」と叫びながら手の平で口と鼻を押さえたのです。
その後、放屁したおばちゃんは何事もなかったかのようにこの客に普通に話し掛けていましたが、しかしその客は最後まで手の平を口に当てたままでした。

しかし、今考えてみますとこのおばちゃん、なんとも実に

アナーキーなおばちゃん

です。
そもそも人前で放屁するというのは、これだけでも立派な社会不適合者なわけですが、しかしこのおばちゃんは放屁だけでなく、ポーズまで取ってはそれを誇示しようとしているのです。
これは筋金入りのアナーキーです。
あのおばちゃんの放屁は、この腐った社会の枠にハマってなるものかという、反体制なパフォーマンスだったのではないのかと、今になってそう思わされます。

そんなアナーキーなおばちゃんの放屁を、このド汚ねぇ下町の悪ガキ共が指を銜えて見ているわけがございません。
当然、僕達は競うようにしておばちゃんの放屁のマネをしました。
皆がそれぞれのオリジナリティー溢れるポーズと音色を考え出してはマネをしたのです。

しかしこれは、皆さんも1度やって見るとわかると思うのですが、とてもタイミングが難しい芸当なのです。
そうタイミング。
これを完璧に成功させるにはステキなタイミングが必要なのです。

「プッ!」と放屁するタイミングは誠に難しく、ピタリと停止した状態で「プスッ」と洩らしてしまってはいけませんし、また逆に、せっかくの決めのポーズを取っているにもかかわらず、なかなか「パピっ!」の音が出ないというのもこれまた失敗です。

これには一連の流れというものがございますので、これから順に説明させて頂きます。

①いきなりピタリと停止する

停止時間は3秒です。それ以上早いと相手に気付いてもらえない場合がございますし、又、それ以上長いと今度は間が抜け、いわゆる「マヌケ」というヤツになります。
その3秒の間は何があっても動いてはいけません。誰かに「どうしたの?」などと聞かれてもピクリとも動いてはいけません。
この3秒というのは、このパフォーマンスにとってはまさに「命」とも呼べる時間であり、この3秒という短い空白によってその後のパフォーマンスの評価が決められると言っても過言ではないでしょう。
つまり、これは「どこで止まるか」が問題なのです。
例えば、歩行している最中にピタッと止まった場合、一緒に歩いていた人はあなたのその停止に気付かず、スタスタと歩いて行ってしまうという恐れがあるのです。
これでは、あなたのお友達が「あれ?」と気付き、振り向いた時には、せっかくのあなたのパフォーマンスは終わってしまっていたなんて、とっても残念な結果になってしまいます。
これは失敗です。
ですから、このピタッと止まる状況というものを十分に考慮しなければいけません。
そう考えますと、ボサノバが静かに流れるおしゃれなカフェなんかで、いきなりガバッ!と椅子から立ち上がり、そこでピタッと止まるなんてのはとってもステキなタイミングと言えるでしょう。
きっとその店でカプチーノなんか啜ってる上品な奥様方なんかが「なに?」と一斉にあなたに振り向いてくれるはずです。
そんな、皆が一斉に振り向いてからの、この3秒という止まった時間は、皆の思考回路がかなり活発に活動をしている時なのです。
そう、この時の皆の脳は、いわゆる「状況判断」をしようと、必死に動いている時なのです。
もしかしたらいきなりあなたが包丁を取り出して襲いかかって来るかも知れない、もしかしたらいきなり「火事だぁ!」と叫ぶかも知れない、はたまたもしかしたらいきなりブッと鼻血を出してその場にバタっと倒れるのかも知れない、などといった様々な面においての危機能力が皆の脳で一斉に動き出すのです。
ですからそのカフェに集まる皆さんは、きっと突然立ち上がってはピタリと止まっているあなたに注目する事でしょう。
このパフォーマンスは、そんな3秒の空間をとても大切に考えております。


②素早くサッ!とポーズを取る

ポーズを取っている時間というのは、国際オリンピック委員会の規定によりますと2秒となっております。
つまり、ポーズを取ってから、「1、2」で「ブッ!」とやらかすというタイミングが最もステキなタイミングと言われております。

僕が昔いたヤクザの世界では、「バカでなれず利口ででなれず中途半端じゃなおなれず」という厳しい言葉がありましたが、このポーズもまさに同じ事が言えます。
つまり、ポーズが大袈裟すぎてもいけませんし、かといって控えめなポーズでもいけません。ましてオーバーリアクションをしながらも、途中でそのポーズに恥ずかしくなって畏縮してしまうなんてのはもってのほかで、そんな中途半端なヤツにはこの神聖なるパフォーマンスをする資格はございません。
ですから、このポーズを派手にするかシュールにするかは、その時のガスの出具合やまたその場面において、十分なる状況判断が大切なのでございます。
物凄い壮大なオーバーリアクションのポーズを取って見た所で、その後の放屁が「ぴゅっ」といった軟弱なモノでは、ただ恥をかくだけで終わってしまうのです。
要するに、凄い放屁が出来そうだと自信がある時には、まるで宝塚歌劇団の如く壮大なポーズを決めればいいですし、放屁レベルが小さそうだと思った時には、さりげなくシュールなポーズをすればいいという事です。

さて、そんなポーズですが、これも重要なポイントと言えましょう。
この場合の基本は、「一点を見つめる」という事です。目玉をキョロキョロと挙動不審に動かしてはなりません。
そう、それはまさしくマネキン人形のように一点を見つめたまま、素早くポーズを決めるのです。
あと、ここで大事なのは「表情」です。
この場合、絶対に変顔をするのはおやめ下さい。
ここで変顔をすると、それはいわゆる「吉本的」となってしまい、関東方面では低レベルな下品ギャグとして抹消される恐れがございます。
ですから、表情はいたって真顔でお願いします。
そう、あくまでもマネキン人形を貫き通すのです。
ポーズについては、皆様それぞれにポリシー等がある事と思いますから、これにはあえて口を挟みません。


③一気に放屁

ピタッ!と止まって3秒間、ポーズを取って「1、2」で「ブッ!」というのが、帽子屋のおばちゃんの定番スタイルでした。
という事は、この場合の放屁はあまり長いものであってはいけないという事です。
そう、つまりこれもタイミングです。
ポーズを取って「1、2」で「ブオッバリバリバリ・・・ビビビ・・・プチッ」といったパフォーマンスは、ズバリ申しまして下品です。
放屁のキレが悪いと、相手に笑いを誘発する事ができず、ただただ嫌悪感だけを与えてしまうことになるのです。
ですから、このパフォーマンスでは「しつこい屁」や「頑固な屁」はやめたほうがいいでしょう。
さて、このパフォーマンスは、このように音色も大切ですが、しかし「ニオイ」というのも大切です。
この場合、あまりにも臭すぎてはシャレになりませんから、適度なニオイに心掛けて下さい(かといって全くの無臭というのも逆に不審感を抱かせますのでご注意下さい)。
あと、時々、調子に乗って「踏ん張る」人が御見えになりますが、これも危険です。
僕の友人に門松(かどまつ)という、冗談のような名前のヤツがいたのですが、ある時、この門松という少年は、授業中にいきなり立ち上がり、ピタッ!と止まってはすかさずゴジラのようなポーズを取ったのですが、しかし一向に放屁がされません。クラス中の全注目を浴びたまま停止している門松は、いつまで経っても出て来ない屁に焦りました。そして、よせばいいのに踏ん張ったのです。
結果、門松の尻はフンともスンともいわず、それは実にお粗末な不発に終わってしまったわけですが、しかし、その授業が終わった休み時間、いつの間にかスっと姿を消した門松は、保健室経由で早退致しました。
そうです、あの時踏ん張った門松は、こともあろうに神聖なる学び舎において、なんとウンコを洩らしてしまったのです。
きっと門松はクラスのみんなが注目した為に、出ない放屁に焦りを感じ、このまま引き下がっては末代まで笑われると必要以上に踏ん張ってしまったのでしょう。
三十年以上経った今でも彼の事を思い出すと悲しくなります。なんとも哀れな少年でした。
ですから、みなさんも門松の悲惨を教訓とし、決して無謀な挑戦だけはおヤメ下さい。
ポーズをとってしまったものの、しかし途中で屁が引っ込んでしまった、という緊急事態では絶対に焦らず、速やかに実行を停止して下さい。
無理をすると必ず実が出ます。
最悪、イボ痔が飛び出す危険性もございますので、その疑いのある方は医師との御相談の上で行なって下さい。



・・・と、まぁ、これがこのパフォーマンスの一連の流れなんですが、書いてる僕自身、途中でアホらしくなっては何度この記事をボツにしようかと考えたのですが、しかし不意に思い出した竹馬の友の門松の、あの時の彼の無念がひしひしと僕に伝わり、僕はなんとしてもこの記事を世に出してやりたいと感情的になってしまい、皆様のお怒りも御尤もと思いながらもこうしてダラダラと書かせて頂きました。

従って、この記事には、いつもの事ながらオチというものはございません。
本来ならば、帽子屋のおばちゃんの神業的な放屁パフォーマンスを色々と御紹介するべきではございますが、しかしながら実を言いますと、僕はあのおばちゃんの放屁パフォーマンスというのは過去に1度しか見た事がなく、あとは全て商店街のおっさんたちからの又聞きでございますから真実を書けないのです。
ですから、もう帽子屋のおばちゃんの放屁パフォーマンスなどというくだらない話しは忘れて下さい。
このお話は、お互いになかった事にしましょう。

人生というのはですね、要するにタイミングですよタイミング。
このタイミングというヤツをうまく使えば、仕事もセックスも上手くいくんです。
僕はただそれをみなさんにお伝えしたかっただけなのです。
だから皆さん、タイミングを上手に使って、人生をエンジョイして下さい。



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