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ブタ箱の屁

2010/03/13 Sat 01:30

私は過去に4回、ブタ箱という素敵な箱にお邪魔した事がございます。

この箱は、泥棒、ヤクザ、シャブ中、エセ右翼、詐欺師、変態、乱暴者等々、あらゆるアウトロー達と一緒に生活が出来るという実に素敵な箱でございまして、こんな夢のような生活は、娑婆にいてはなかなかそう簡単には出来ないものでございます。

そんなブタ箱の中。
まぁ、この箱の中では楽しい事やびっくりするような事が沢山ありましたので、これをあえてカテゴリーのひとつとしまして、これから色々と紹介して行きたいと思います(そんな話しを誰も読みたくないぞ!)。


さてさて、ブタ箱。

この箱の中で何が一番困ったかって、それは屁です。

私は基本的に

自分の屁は許すが他人の屁は許さない主義

でございまして、そんな私ですから、6畳ほどの箱の中で4人も5人も一緒に生活している時などは、それはそれはもう本当に困ったものでした。

他にも、足が臭いヤツやイビキがうるさいヤツ、暴れるヤツや寝小便をちびるヤツなど、厄介なヤツラは沢山いましたが、しかし、そんなヤツラは「屁」に比べれば、天皇の孫のイジメ問題ほどどーでもイイ事でして、屁ほど私を悩ませる生理現象はございませんでした。

まず、音。
人をバカにしたようなあの音。
「ブッ!」と豪快にやられれば「なめてんのか?」と腹が立ち、かといって「プスッ」とすかされれば「バカにしてんのか?」とイラつき、「ピリピリピリ」などという奇怪な音を出された日にゃ、おもわずビビってしまいます。

しかし、屁というものはどーして音がするのでしょうか?
神様はいったい何の為にあの「音」を御造りになられたのでございましょう、どーかんがえても屁の音というものは、生活して行く上で必要のないものだと思うのです。

例えば、屁の音で健康状態がわかるとか、屁の音でその人の性格がわかるというのなら、それならわかります。
しかし屁の音でなにもわかるものはなく、ただ笑うか怒るしかないのです。
そう考えると、屁の音というのは

神様の悪戯なのか?

と、思ってしまうのです。

子供の頃から、私はこの「屁」というものに疑問を持っていました。
ケツの穴には人工的な「笛」が付いているのかと思い、数人の同級生のパンツを脱がせては尻の穴を見比べた事もあり、「それ屁をこいてみろ!」と、同級生のケツの穴を覗き込んでは、顔面に屁を浴びた事さえあるのです。

それであの時ひとつわかった事は、屁というのはいわゆる「尻笛」なのだという事です。

どうです、「尻笛」とはなかなかブンガク的な呼び方ではありませんか。

口で吹くから口笛。尻で吹くから尻笛
ちなみに女性のアソコから出るブベっ!というヤツは膣笛で、鼻の穴が乾いて鼻をピーピー鳴らすのは鼻笛・・・・・・

ま、こんな事はどーでもいいです、本題に戻ります。


このように、屁の音というのは実に迷惑極まりない武器でございますが、しかし、屁にはもうひとつの、本来の姿である「ニオイ」という、殺人的にムカつく武器を持っております。

ここでまたしても神様に疑問を持ってしまいます。

なぜ屁というものは

臭くなければならないのか?

っという疑問でございます。

まぁ、屁の匂いは健康上のバロメーターだ、などと言う医師もいますが、しかし私は今までに一度も医者から「屁は臭いですか?」と聞かれた事はございません。
風邪をひいて病院に行った時も、「喉は痛い?」や「便は出ますか?」などと聞かれた事はあっても、「屁はどんな匂い?」と聞かれた事は、生まれてこのかた一度だってございません。
という事は、屁の匂いというのは健康状態を知るバロメーターとしては大した役割を果たしていないという事なのです。

屁の匂いというのは、他人を不快にさせる事はあっても、幸せにする事はまずないです(ある一部の変態を除いては)。
他にも、他人を不快にさせる生理現象と言えば、有名な所ではウンコや小便、又、小物ではタンや鼻糞や歯糞やフケなどございますが、しかし、ヤツラは屁の匂いほどの強烈なる迷惑ではなく、まぁ、確かにウンコは臭いですが、しかし彼には彼なりのマナーというものがございまして、人前でブリブリとウンコはせず、トイレという他人に見られない場所で密かに匂いを発するという思想を持っているのです。

なのに屁というヤツは所かまわず奇怪な音を立てては不快なニオイを発し、他人(第三者)を著しく恐怖のどん底へと突き落とすのでございます。

これはもはや武器です。凶器です。
今すぐにでも、屁新法なるものを発令し、

屁法第26条の3 他人の生命、身体又は財産に対し害を加える目的で屁をした場合は二年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する

と、このくらいは厳しく取り締まって頂きたいと思う今日この頃なのです。


・・・・・・・・・・・


ブタ箱の話しに戻ります。

と、まぁ、このようにして私は他人の屁というものが、チェリッシュ(図1)くらい嫌いなわけでございまして、ブタ箱の中で、見知らぬ他人からやぶからぼうに「ブッ!」とやられますと、ホンキで殺意を覚えるほどなのです。

(図1)
syudaika_10_convert_20100313002157.jpg


そんな私は、某警察署のブタ箱に勾留されている時、ある「約束ごと」を房内にて決めました。

それは、

屁をこくときは外に向かってしろ

という、なんとも被疑者に優しい「約束ごと」を作ったのでした。

これには、盗人の爺さんも、ひき逃げの兄ちゃんも、賭博現行犯の極道も、シャブ中のトラック野郎も、満場一致で皆が賛成してくれ、さっそくその日から実施する事と相成りました。

ブタ箱というのは、各警察署によって作りは異なるものの、まぁだいたい同じような作りでございまして、3畳半の独居から6畳の雑居といった箱が、看守台を中心にしてズラリと並んでおります。

看守台に向いている面は、ドリフのコントでおなじみの「黒い鉄格子」でございまして、そこにプライバシーを配慮する為の白いアクリル板が下半分だけ張られ(ぜんぜん配慮されてませんが)、又、上半分は鉄格子から手を出せないようにする為の金網(看守が首を絞められないように)なんかが張られております。

ですから箱の中で「ぶっ」とやらかすのではなく、その鉄格子に尻を向けて「ぶっ」とやらかせば、箱の中の住人には迷惑が掛からないのでございます(但し、消灯後は布団内での放屁を許可)。

すると、私達の房で流行り始めたこの制度は、すぐに隣の房へと飛び火しまして、犯罪者の皆さんは「これは画期的だ!」などと、画期的という言葉の意味も知らぬのにそう騒いでは、ブタ箱でブリブリと大流行したのでございました。

それからというもの、今まで寂しげだったブタ箱が、瞬く間にカーニバルのように華やかになりました。

ブタ箱というのは、ワザとかどうかは知りませんが、やたらめったらと音が響く建物でございます。
ですから、犯罪者の皆さんが廊下に向かって「プピっ!」や「ブリリリリっ!」といった個性的な音色を奏でますと、その音はブタ箱中に響き渡り、それはもう

男の屁祭り

と呼びたいくらいに、活気に満ち溢れるのです。

浅草のヤクザなんかは、他の房から「パパスっ!」などというレアな音が聞こえて参りますと、「ふん・・・やるじゃねぇか・・・」などと、マユゲを半分だけ釣り上がらせては粋がり、持ち前の意地っ張りから負けてなるものかと「ベリベリベリベリ・・・・」といった、まるでマイケル・ジャクソンの「スリラー」にございます「扉の開くような音」をやらかしまして、その音色の男っぷりの良さに場内が拍手喝采に包まれた事もございました。

このように、本来、不快である屁を愉快にしてしまった犯罪者たちではありましたが、しかし、それらの屁をいつもいつも吹き掛けられる看守にしてみれば、これほど迷惑な事はございません。
廊下はいつも屁臭く、看守台に立つ牢番はそれら精神的に有害なガスを否が応でも吸わなくてはならないのです。

これにはさすがの看守も激怒。

「廊下に向かって屁をするのを禁止する!」

などと、官憲横暴に出て来ました。

しかし我々犯罪者も負けてはいません。

「香しきは被疑者の利益だ!」

などと、海千山千の犯罪者の皆さんが一致団結致しまして、官憲の横暴に「屁」という武器で立ち向かったのでございました。


それから数日後に、私はそのブタ箱から拘置所へと御引っ越ししてしまい、その後、その「お約束」がいつまで続けられていたかは知りませんが、しかし、拘置所でも、時折廊下から「プペペペっ!」といった反社会的な音が鳴り響いていたところを見ますと、それは結構長く続けられていたようで、もしかしたらそのブタ箱では、

屁は廊下に向かって放屁する事

などと「厳守事項」に組み込まれていたのではないかと想像しては、1人クスクスと笑っていたものでございました。

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監獄のお話

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