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私の回りには狂った人が沢山いました(います)。

狂う。
と、申しましても人生において狂うものは色々ございまして、まず代表的なのが脳。
続いて、身体、精神、性格、仕事、金、夫婦、異性、親子、対人関係、と、その他にもまだまだ沢山ございますが、私の回りにいる狂人は、まぁ、だいたいこんな所が狂っているわけです。

この「狂った人達」というカテゴリーでは、そんな人達の笑えるエピソードや、怒りのエピソード、などを紹介していこうと思っております(こんなのを読みたい人が果たして何人いるかが心配です)。
まず、私の中で「狂ってる人」といえば、やはりポン中です。

ポン中。つまり覚醒剤中毒者。
ポン中というのは昔の呼び名でございまして、これはヒロポン中毒が略されポン中。
今ならシャブ中といった所でしょうか。

他にも、

ヤク中(刑事ドラマで定番用語)
シャブたれ(しゃぶしゃぶのタレみたいです)
キメ助(効いてるヤツの事ですね)
冷たいヤツ(シャブを打つと体が冷たくなるらしいです)

といった呼び方があり、又、薬物違いでは、

温かいヤツ(ヘロインを打つと温かくなるらしいです)
ボン中(トルエン入りのボンドを吸うバカ)
コナバカ(コカイン中毒者)
寝坊(睡眠薬系?)
ジュンちゃん(純トロ中毒)

などなど、それら隠語は色々あるらしく、今ならもっとシャレた呼び名があるのでしょうが、なんせこの情報は20年ほど前に新宿でタコヤキを売ってたテキ屋のおっさんから聞いた情報ですので、これらは随分と古い呼び名であり今では通用しないかも知れません。

このテキ屋のおっさんというのも、ソッチ系ではかなり狂った人でございまして、いつもタコヤキの屋台の中で右腕のシャツを捲り上げては「俺の体にゃよ、300万円分のシャブが入ってんだよね!」などと、図柄不明な汚い刺青を晒しては注射器の跡を見せびらかすというのが自慢でございまして、まぁ、今思えば実に趣味の悪いおっさんでした。

そのおっさんは、タコヤキを売りながらも、ついでにシンナーやトルエンなんかも売ってくれるという多角経営者でございまして、歌舞伎町という立地条件が良いのか、深夜ともなるとボーソー族の兄ちゃんなんかが「おっちゃん、1本くれ」なんて大勢やって来たりして、新宿では「行列のできるタコヤキ屋」として結構有名でした。

しかしながら本業のタコヤキはというと、これまた凄まじいシロモノでございまして、ある時なんて、粉を溶く水を汲みに行くのが面倒だと言う理由から(路上で商売をしていますから水道がなく、近くのゲームセンターからバケツで水を汲んでました)、粉をぶち込んだポリバケツの中にドボドボと小便入れては粉を溶いだりして、小便で作ったタコヤキを平気な顔して売ったりしておりました(ホントです)。

あの頃は、私も若かったものですから、それを見てはフツーにケラケラと笑っていましたが、しかし今思うと・・・
産地偽装や賞味期限改ざんなどと騒がれている昨今では考えられないとんでもない大馬鹿野郎でございます。

他にもこのおっさんは、タコを買い忘れたという理由から、スルメをハサミでチョキチョキと細かく切ってはタコの代りに入れてましたし、キャベツなんてのはいつも居酒屋の裏に捨ててあるクズモノを拾って来てましたし、ソースはフツーのカゴメのウスターソースをダバダバとぶっかけただけで、もうそれでもいよいよ面倒臭くなってくると、近くのゲームセンターの自販機で売っている「たこ焼き」を200円で買って来てはそれを500円で売っておりました。

とにかくもう滅茶苦茶です。
その当時、おっさんがシャブを打っていたかどうかはわかりませんが(本人いわく、シャブは前回の懲役でキッパリヤメた!と言いきってました)、しかし、あれはどー見てもフツーの人間の仕業ではありません。

おっさんは、「俺ぁ、話す事は無理だけどよ、聞く事ならできんだよ」と、英語からフランス語、ハングル語からタガログ語に至まで、世界各国の言葉が聞き取れるらしいです。
ある時、タコヤキを買いに来たジャパゆきさん(当時はフィリピンホステスをこう呼んでました)が、必死になっておっさんに何かを訴えております。
屋台の周りで遊んでいた私達は、タガログ語などチンプンカンプンでありまして、そのフィリピンホステスさんが何を必死に言っているのか誰もわかりません。

するとおっさんは、小便入りの粉をカパカパと溶きながら「フンフン・・・へぇ~・・・そりゃあオメェさんも大変だなぁ・・・」などと、親身な顔して聞いているではありませんか。

「おっさん、フィリピンの言葉わかんのかよ」と、誰かが聞くと、おっさんは「あぁ、戦争中はガダルカナルにいたからよ、ちょっとだけならな」と、得意そうにそう言います。

バカの私達は、そのガダルカナルがどこにあり何であるかも知りませんから「へぇ~・・・」などと、ちょっとおっさんを見直したりしてたのですが、しかしそのうちフィリピンホステスは何やらキレ始め、プンプンと怒りながら去って行きます。

「あいつ、何だって言ってんだよ」と、誰かが聞きますと、おっさんは何やらとても淋しそうな顔をして「国に残したおっ母さんとよ、子供の事が心配だってな・・・ま、あそこも貧しい国だからよ、色々あるさ」などとワケのわからない事を言い始めます。

するとそこに再びさっきのフィリピンホステスが帰って来ました。
今度は、お店の店長を通訳として同行させております。

通訳の店長は、怒り狂うフィリピンホステスから、「ウフン・・・アハン・・・」などと、何やら本格的に話しを聞き、そしてググッとおっさんを睨みました。

「あのさ、この娘にお釣り払ってやってよ」

・・・・・・・

なんともベタな話しでございますが、しかし、当時、目の前でそれを見ていた私達は可笑しくて可笑しくて、路上にひっくり返って大笑いしたものでした。

するとおっさんは笑われた事に気分を悪くしたのか、「テメーらみてぇーな太陽族がいるから客がこねぇーんだよ!あっち行け!」なんてキレたりして、またその「太陽族」って言葉が可笑しくて可笑しくて、あの時は死ぬほど笑い転げたものでした。

しかし、どうやらこのおっさんはそれら外国語を冗談やデタラメで聞いているのではないらしく、いたって本気で聞いているのです。
別のあるポン中に聞く所によりますと、なんと、ポン中という人種にはそれが本当にそう聞こえているらしいのです。

ポン中というのは矢鱈目ったらとあらゆる物と会話するのが好きでございまして、代表的なのが、宇宙人との電波交信。
あと、小鳥や虫と会話が出来るというドリトル先生みたいなヤツもおりまして、以前、競馬場でハエに向かって「次のレースはどうだ?」と真剣に聞いてるポン中を見た事があり、死ぬほど笑った事があります。
また、テレビに向かって話し込んでるヤツや、繋がっていない電話の受話器にコソコソと話し込んでいるヤツ、凄いヤツになると、いきなり意味不明な事を話し掛けて来て、びっくりした私が「なに言ってんだよアンタ?」と聞きますと、「オメェと話してんじゃねぇ、オメェの守護霊と話してんだよ」と真剣な顔をして答える奇怪なヤロウなんかもおみえになります。

だから、この時のおっさんも、たぶん本当にそのフィリピンホステスの言葉が、おっさん的には理解できていたのでありまして、きっと、悲しいフィリピンホステスの「心の声」を、おっさんは聞いていたのではないかと、そう思いたい次第でございます(なわけない)。


で、このおっさんというのは、いわゆる「バイニン」というヤツでして、昔はシャブも扱っていたらしいのですが、しかしこのおっさんにシャブを売らせると、商品をコッソリと打っちゃうらしく、そんなわけでシャブよりもレベルの低いシンナーなんかを売らされていたらしいです。

これらバイニン(売人)にも、それぞれ呼び名がございました。

その時代や地方によっても呼び方は色々あると思いますが、この当時の東京(新宿圏)では、定番なのが薬屋。あと薬局。警察などではネタ屋とか業者などと呼んでおりまして、又、珍しいのでは、

カカシ(突っ立ってるから)
コマ裏(コマ劇場の裏が縄張りの売人)
白ヒゲ(赤ヒゲ薬局のパクリ)
ター坊(由来不明・主にシンナー系)
弁慶師(漢字が違うかな?由来不明)

などと、様々な呼び方がございました(あっ、今、懐かしいって思った人、いるでしょ?)。

で、我らがおっさんは、そのままズバリ「タコヤキ屋」と呼ばれてました。

そんなタコヤキ屋のおっさんも、バブル全盛期にどこかへ消えてしまいました。
テキ屋の組織から金を持って逃げたとか、警察に捕まったとか、花園神社で死んでたとか、あまりいい噂は聞かず、埼玉の実家が先祖代々の土地を売って大金持ちになり、今じゃ埼玉ではジャグジー付きのマンションに住んでいるなんて景気のイイ噂もありましたが、しかし、誰1人として信用するものはいませんでした。

今、もし生きてたら80才くらいですかね・・・・

おっさんいわく、「シャブ喰ってるヤツってのはよ、体ん中に免疫力っつーもんがあってよ、そう簡単に死にゃあしねぇんだよ」とか・・・・。

まぁ、社会的にはこんなおっさんは死んでた方がいいのだろうけど、でも、個人的にはどこかの町で元気に小便入りタコヤキを売っててもらいたいものです・・・(とりあえず合掌)


・・・ところで、私は覚醒剤というものを一度も打った事はございません。
これは本当に本当の話しでございまして、若い頃に覚醒剤で酷い目にあった人達を大勢見てきておりますので、気の小さな私は覚醒剤が怖くて怖くて、それを打つなんてそんな度胸は私にはございません。
シンナーはバカみたいに吸ってた時期が若い頃にはございましたが(たぶんコレが原因でバカになった)、本当に覚醒剤は一度も打った事がございません。
なぜこんなに念を押すかといいますと、変態小説のコメントで『愚人さんはキメながら小説書いてるの?』というのがございまして、ちょっとショックだったからです(笑)

この場を借りて(FC2さんから)、ハッキリと言わせてもらいます。

私のこの狂人的大妄想は紛れもなくナチュラルです。

つまり、私は自然な狂人なのでございます。


というわけで、今夜は、そんなイカレた私とポン中のタコヤキおっさんにこの唄を送ります。


※音量に御注意下さい

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