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発狂ピンクサロン!その1

2010/02/07 Sun 00:20

先日、某町にあるピンクサロンに行って参りました。

ピンクサロン。5回繰り返して言うと、なにやらプランタン銀座にあるシフォンケーキのおいしいカフェの名前に聞こえて来ますが、しかし今からお話しするピンクサロンは、紛れもなく女性が男性器を口内に含み、性的サービスを行なう店であり、決して行列のできるスウィーツのお店でもなければ表参道のブティックでもありません。

どーして私が、そんなピンクサロンなるお店に行ったのか?

今やこのハイクォリティーでデジタルで地球に優しいゆとり社会な21世紀に、なぜそんな汚くてアナログでヤクザな匂いがプンプン漂う昭和の野蛮な店にわざわざ行かなくてはならないのか?
まずは、その理由から御説明せねばなりません。
が、理由は簡単です。
そう、私が変態だからです。

私というおっさんは、商店街の裏路地なんかで、ひっそりとケナゲに豆電球をチカチカとさせながら、「花びら三回転」などとくだらないコピーが書いてある、やたら無意味に派手派手しい看板なんかを発見しますと、とたんに「ややややや」という、なにか怒りにも近い悦びが湧いて来まして、その店には入店せずにはいられなくなってしまうのです。

そう、それはきっと、アホウなお子様が、街角のおもちゃ屋で「侍戦隊シンケンジャー」の人形を発見した時のような、又は、食い意地の張った奥方が「ケーキバイキング食べ放題!」の看板を見つけた時のような、そんな「猫まっしぐら」的な感情でございまして、己の意志ではどうにも制止する事ができなくなってしまうのです。

そんな私は、まるでディズニーランドのビッグサンダー・マウンテンに向かう栃木から来た修学旅行生のように、なにがおかしいやらニヤニヤと顔を綻ばせながら、看板の前でやけくそになっては手をパンパンと叩いている呼び込みに近付きました。

その親父は、恐らく60を少し過ぎたくらいでありましょうか、星一徹のような貧乏臭い角刈りにやたらと太い眉を逆八の字にさせ、コレ系にはおキマリの「祭のハッピ」を粋に羽織り(少しサイズが大きいようです)、薄汚れた路上の一点をジッと見つめては、ただひたすらにパン!パン!パン!と手を叩いております。

「・・・どうだい景気は・・・」
私が近付いて来た事すら気付かない星一徹に、私からそう声を掛けますと、星一徹は手を叩いたまま「はぁ?」と、今度は眉を八の字に下げました。

ポツリポツリと街に溢れて来た酔客たちがどこか遠くで奇声をあげています。
タクシーから降りた和服姿のどこかのママが、通りかかった出前持ちに、夜だというのに「おはよう」と声を掛けています。

しかし、星一徹は「はぁ?」の表情のまま、ジッと私を見つめたまま、しかし手を叩く事だけはいっこうに止めようとはしません。

とたんにムカッ!ときた私は、そのまま「変なマユゲ。キミの額は狭すぎる」と捨て台詞を残し、その場をズカズカと立ち去ろうかと一瞬考えましたが、しかし、薄暗い店内から聞こえて来る激しいBGMとタンバリンの音色、そして、店先でガーッと回っている換気扇から洩れて来る、ウィスキーとビールとババアの化粧と親父のポマードが交じり合ったムアッとした怪しい空気、それらを六尺足らずの五尺の体に洗礼の如く受けますると、これはもう私の中のドデスカデンが暴れ出し、早く入れて!早く入れて!とばかりに安物AV女優の如く血が騒ぐのです。

そんな私は「辛抱辛抱」と呟きながら、私の心の底でお怒りになっておらします癇癪大王様をひたすらなだめまして、そして気分一転、もう一度、星一徹に再チャレンジいたしました。

「どうですか?忙しいですか?」
私はボケ老人に話し掛ける老人ホームの介護福祉士のように星一徹に聞き直しました。

「はぁぁ?」
星一徹は表情ひとつ変えず、その声だけは先程よりも小さな「ぁ」をひとつだけ増やしてそう言いました。

「あのねぇ・・・」と、トホホ顔の私が、この世間知らずな軍人崩れに一言もの申してやろうと近付くと、店内から「いらっしゃぁーい!」と叫びながら、なにやら20年前の韓国のアイドルスターのような男がいきなり飛び出して来ました。

そいつは、誰がどう見ても絶対にカツラだとわかるヘアースタイルをしております。

「キミ、この人さぁ・・・」と私が、そのヅラ店員に星一徹の文句をひとこと言ってやろうとすると、いきなり彼はなにやら物知り顔で私にウィンクしながら「ダメダメ、この人は手を叩くだけが仕事だから」と、1人で陽気にケラケラと笑いながら、そのまま私を店内へと導いて行ったのでした。

「奴の給料はいくらなんだい。ああやって一晩中手を叩いてるだけで給料がもらえるのかい」
私はヅラ店員に奥へ案内されながら、何度も何度も入口の星一徹に振り返りながら聞きました。

「そんな事よりお客様、誰か指名の女の子はございますか?」
ヅラ店員は、随分と古臭い内装の入口カウンターに私を連れて来ると、蝿のように手の平を擦りながら聞いて来ました。

「しかし、この店はかなり古いねぇ。それ、そこに張ってある飲酒運転追放のポスター、あれは若い頃の王貞治じゃないか」
私は、年代物のレジが置いてあるキャッシャーフロアをキョロキョロと見回しながら、そこらじゅうに散りばめられている懐かしの昭和の数々を、ひとつひとつ指を差して説明し始めました。

「ほう、こんなモノがまだあるのか、そのジュークボックスは80年代初期に京都の大型キャバレーチェーンが・・・」
「お客様」
「ん?」
「女の子はいかが致しましょうか・・・」

ヅラ店員はそんな私にうんざりした様子で、軽く貧乏揺すりをしています。

「あぁ、女の子ね。う~ん、僕ぁこの店初めてだからねぇ・・・」
私はこれら低俗店にくると必ず自分の事を「僕」と呼び、妙にインテリぶります。

「それじゃあ、当店人気ナンバーワンのキミコさんはいかがでしょうか?」

キミコという名前自体が古臭い。

皆さんもよく覚えておいてほしいのですが、コレ系の店で「初めての客」として入店した場合、店員が「当店ナンバーワンの・・・」と勧める女は、まず大抵、それは指名の少ない売れ残り女だと思って下さい。
本物のナンバーワンは指名指名で大忙しで、新規客など相手にしている暇はないのです。

この、新規客に売れ残りを回すという手法は、昭和のキャバレーでは当たり前に行なわれていた人気詐称詐欺でございまして、下手に「初めてなんだ」などと爽やかに自己申告しようモノなら、「当店ナンバーワンのマリコちゃんです!」と紹介されて出てくる女は、でんぐり返しした直後の麻原彰晃のような女が、ノッソノッソと出てきては、「マリコでーす」と強烈な口臭ビームを吐き散らす危険性が高かったのです。

まぁ、これは、稼ぎの少ない女の子に少しでも稼がせてやろうという店側の親心なんですけどね、しかし、そんな親心に何も私たち客が高い金まで払って手助けしてやる筋合いはございません。

我々はボランティアではないのです。

ですから私は、はっきり言ってやりましたよ、その悪質なヅラ店員に。

「ナンバーワンじゃなくてもいい、オンリーワンにしてくれ」とね。

ま、結果は「はい、わかりました」とサラリと流されてしまったんですけどね。



というワケで、かなり長い道のりではございましたが、やっと、いよいよド派手なフロアへと案内されました。

北朝鮮の百花園招待所を彷彿とさせるそのキラビやかな安っぽさは、まさしく私が求めていた昭和の世界でございました。

>>2に続く>>

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